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人間の歯はふつう15歳くらいまでに上下28本の歯が生え揃います。
その後、20歳頃に永久歯の中で一番最後に「親知らず(智歯)」が生えてきます。
この親知らずは、人によっては生えるスペースがなくて、あごの骨の中に埋まったままになってしまう事もあり、きちんと生えてこなかったり、生えてくる時に痛みがあったり、ちょっと厄介な歯でもあります。
ところでなぜ「親知らず」っていうか知ってますか?
昔(江戸時代頃)の人の平均寿命は30歳で、50歳を超えたのは戦後のことです。
50歳前後で死ぬのが普通だと、その時の子どもは20歳ぐらいになるかならないかで、この歯はまだ顔を出していないわけです。
親は子どもに最後に生えてくるこの歯を見ずに死んでしまっていた。
だから親がまだ見ぬ歯を「親知らず」と呼んだと言われてます。
親知らずが普通に萌出し上下の歯がきちんと咬合していれば問題ありません。
しかし、きちんとはえずに歯本来の物をかむという役目をはたさず、他の歯に悪さするような親知らずを放置するといろいろな障害を引き起こします。
1)親知らずの腫れが繰り返されるとき
1度腫れると少し時間をおいてから再び腫れることがあります。
短期間(1~3ヵ月)に腫れることが繰り返されるときは、抜くことが有効です。
2)物が挟まりやすく、親知らずの前の歯が虫歯になりやすいとき
親知らずよりもその前の歯に悪い影響が出る場合は、前の歯を優先して保護するために親知らずを抜くことがあります。
3)虫歯が大きく、場所が口の奥で治療の器具が入らないとき
治療器具が上や下の歯にぶつかって、虫歯の治療ができない場合、抜くことが有効な治療となることがあります。
4)歯並びに影響がでる場合
親知らずは生えてくるスペースがないと、他の歯を押して出てくるときがあるため、正常な歯並びを乱してしまうことがあります。
歯並びを保護するために親知らずを抜くことが良いことがあります。
5)上か下かいずれか片方しか生えていない場合
正常に生えてきたとしてもかみ合わせる歯がない場合には、奥歯の後ろの歯肉を咬んで、炎症を起こすことがあるため、抜いた方が良いことがあります。
最近は、現代人のあごの退縮傾向にあり、その結果、一番最後にはえてくる親知らずにはスペースが不足して、まともにはえてくることができない場合が多いです。
ですから、腫れて周囲の骨を溶かしたり、隣の歯がむし歯になる前に、きちんとはえていない親知らずは抜いてしまったほうが良いでしょう。
また、年をとるとだんだん骨が硬くなりますので、若い健康なうちに抜いてしまったほうがより良いでしょう。
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